FPグループの前田です。
今回のネタは、恒例?の季節外れ怪談話です。
無事?、3回目を迎えられました!
何事も継続できることは良いことだと思っております。
去年の夏、法事で徳島へ行った時の出来事です。
当初は5月GWに法事を行う予定でしたが、
折角なので8月に変更し阿波踊りも一緒に見学したらと
叔父から申し出があり、それに甘えることになりました。
早速、宿の手配と思いましたが徳島駅(阿波踊り会場)に近いところは
すべて満室になっており100万人を超える動員数は伊達じゃないなと思いました。
そこで叔父に相談すると、「宿坊(お寺の宿泊施設)なら空いていると
思うので問い合わせてみるよ。」ということになり、
後日、無事宿を確保することが出来ました。
宿坊とは主にお遍路さんが素泊まりするところで、
畳の部屋一つで風呂やトイレは共同の簡易的な宿です。
当日、阿波踊りを一通り見学した後、宿に到着し一段落すると、
一緒に来ていた妹夫婦に用事があることを思い出しました。
時間は夜11時を過ぎたころだったと思います。
妹夫婦の部屋の前まで行き、ドアをノックして待っていると、
何か人の気配がするので横を向くと一番突き当りの部屋の前に
金髪の女の子が見えました。
薄暗がりの中、全く動かないので今度こそ見えてはいけないものが
見えてしまったと思い、何もなかったかのように目をそらしました。
丁度、妻も部屋から出てきたので、
あの奥の人見える?と尋ねると一瞬驚いていましたが、
「どうしたの?」とその女の子に向かって話しかけました。
それでも女の子が動かないのでもう一度、
「部屋に入れないの?」と話しかけると、
女の子は肩をすくめ両手の手のひらを上に向け首を傾けました。
(分からない時のお決まりのポーズですね。)
それから女の子は部屋を指さし、×のジェスチャーをしたので
恐らく鍵が掛っていて中に入れないんだなと思いました。
次の朝、朝食会場に行くと昨日の女の子の家族らしき一行が
見えたので安心しました。
家族全員が箸を不器用に使って食事をしている姿は
ほのぼのとしていました。
ここからは想像ですが、折角来たのだから日本文化に
触れようとして宿坊に泊まったのではないかと。
そう思うと日本人として大変有難く思い、
そして自分も異文化に触れる機会を増やしていこうと
思った今日この頃です。